2024年冬季講習より中学生の国語の指導を始めました。
ある生徒さんから直接ご要望をいただいたのが、一歩を踏み出すきっかけでしたが、他にも理由があります。
以前から生徒たちの「文章を読む力のなさ」と「日本語の語彙力のなさ」は英語指導における課題でした。
英語が伸び悩む生徒に「学校の授業はちゃんと聞いているのか?」と尋ねると、
「うん、ちゃんと起きて聞いているよ。でも何言っているのかわからない」と返ってきます。
「文法書の〇ページの解説読んで!」「何で参考書読まないの?」と尋ねると、
「読んでも意味がわからないんだもん!」と返ってきます。
このような状況では、週1の指導時間内ではフォローしきれませんし、どんなに本人が頑張っても自宅学習が適切にできないだろうと思います。英語の文法を説明している日本語の文章の意味がわからないのですから無理もありません。
訳は正しくできたけれども意味はわからない、ということも少なくありません。それでは内容理解を問われる問題で言い換えに気づくことができません。
また、高校生の単語テスト中にも「その日本語の意味わかっている?」と尋ねると、
「え?……知らない」と返ってくることがたびたびあります。日本語の意味をわからないで、英単語の音と日本語の音を覚えても「語彙力がついた」ということにはなりません。
大学受験においては、字数の限られた日本語での説明や要約をする力が必要になりますが、カタカナを日本語(例えば、balanceを「均衡」)に直せないことによって字数オーバーが発生します。漢字で書けないことも同様です
授業内で注意はしていますが、「面倒だから」「今は国語じゃないから」という理由でひらがなで訳を書こうとする生徒も多いです。
とにかく英語を教えていて感じるのは生徒たちの「国語力のなさ」です。
最近は特に「英語だけを教えていてもどうにもならない」と感じるようになりました。
そして「国語も教えよう!」となったわけです。
私たちの母国語である「国語」は全ての勉強科目における「基礎」です。「英語」や「歴史」などの文章がメインとなる科目はもちろんのこと、高校の「数学IA」の文章題においても日本語の読解力が必要となります。
「国語が苦手」「本を読むのが嫌い」という方は、ぜひコアで国語も学んでください!!
授業内容
対象学年は小6~高1としています。
他の教科ほど学年によって学ぶべき内容がかわるものではないですし、基本的な国語力をつけるのには、学年問わず、中学生の教材で十分だと考えます。
『新中学問題集 国語』標準編の1~3年を使って授業を行います。
「説明文」「小説」「詩・短歌」「文法」「古文」などバランスよく問題が構成されています。苦手な分野だけを進めても良いと思います。
「文法」だけを強化したい方には同じく教育開発さんの『しっかり文法』というテキストのご用意もあります。
また改めて書きたいとは思いますが、特に指導に力を入れるところは「要約」です。また、英語同様に本文の「音読」もしっかりやっていきたいと思います。
通年で受講されてもよいですし、講習で受講していただいても構いません。
※自社教材ではございませんので、別途教材費をいただいております。